ネイティブアメリカンの人々にとって
大地の精霊からの贈り物であり
祈りと癒しの時間を支える存在でした
オクラホマのプエブロ族は
赤いクレイを炎症や傷に塗り
体を清めるときには
白いクレイを顔や体に描きました
ホピ族は
青白いクレイを祭儀のときに用い
精霊と人をつなぐ
神聖な印として使いました
そして、アリゾナのセドナ
鉄分を多く含む赤土は
「母なる大地の血」と呼ばれ
再生と守護の象徴とされてきました
ヤバパイ族やアパッチ族は
この赤いクレイを儀式に使い
体に塗って護りとし
傷を癒すための薬としても重宝しました
現代のセドナでも
スパでは
レッドクレイ・トリートメントが
行われています
ネイティブアメリカンが愛したクレイ
彼らは直感的に知っていたのだと思います
クレイに触れると
熱が鎮まり
腫れが引き
傷を癒し
心が落ち着くことも
薬としての効果だけではなく
「大地と人のつながり」を
実感させてくれるものだということも…
そして時代が下り
アメリカの別の土地
イリノイ州では
また別の物語が生まれました
ここで発見された鉱物は
「イライト」と名づけられ
その名は州の名をとって残されました
このイライトは
当時は陶器やレンガといった
工業用にしか使われず
人々のケアに用いられることは
ありませんでした
けれども
この「イライト」という名が
のちに海を渡り
フランスで
“グリーンイライト”として
美容やケアの場面で
大きな役割を果たすことになります
それはまた別のお話し
次回のフランス編で…
身体と精神を清め
大地と調和する
ネイティブアメリカンの知恵
それは決して迷信ではなく
現代の科学によっても裏付けられています
例えば
クレイには
吸着作用とイオン交換作用があり
細菌や毒素を取り除いたり
体のバランスを整える働きがあることが
分かっています
知れば知るほど
興味深いクレイケアを
一緒に学んでみませんか?
「クレイの世界へようこそ」