1917年、第一次世界大戦のさなか
フランスの前線に置かれた野戦病院には
傷ついた兵士たちが次々と運び込まれていました
手足の傷、火傷、化膿した傷口…
戦場の衛生環境では
どんな治療も不十分で
感染の危険は常に隣り合わせでした
そんな中
医師たちは一つの自然の力に頼っていました
それが、フランス南部の大地から採れたグリーンクレイです
壊疽や化膿した傷口に
クレイを直接塗布し
膿を吸い出し、感染を防いだり
腸チフスや赤痢の症状を和らげるために
少量のクレイを水に溶かして
飲用としても与えられました
兵士の感染症や敗血症の危険が非常に高かったため
抗生物質がまだ実用化されていなかったこの時代に
クレイは「手に入る自然の薬」として
兵士たちの命を支え
希望の象徴となったのです
こういった記録は
フランスにおける
クレイ療法の歴史を語る上で
象徴的な出来事とされていて
今日でもクレイセラピーの文献では
必ず紹介されるエピソードのひとつです
戦後、この経験をもとに
フランス各地の自然療法家たちは
クレイ療法を体系化し
今日に続く「大地の癒し」の知恵を世に広めました
その知恵は
美容やセルへケアとして
民衆にも根付き
今では街の薬局や
オーガニックショップなどの棚にも
ハーブティーや精油と同じように並んでいます
その種類も多く
粉のままのものもあれば
すでにペースト状になっているもの
石鹸に練りこまれているもの
歯磨き粉になっているもの
サプリメントになっているものなど
幅広い商品があります
かつて戦場で兵士の命を守ったクレイは
フランスの人々に愛され
日々の暮らしの中で
人々の美と健康をそっと支えているのです
100年を越えて人々に寄り添ってきたクレイ
このような背景を知ると
なんともあたたかな気持ちと
畏敬の念が湧いてきます
大地の土が戦場で命を支えたように
クレイには人を癒す力があります
あなたも、この大地の知恵を学んでみませんか?
「クレイの世界へようこそ」
息子が小さい頃
全身とびひになってしまったことがありました
もちろん病院ではステロイドをくまなく塗られ
全身ミイラ状態に包帯を巻かれました
その際、我が家では
ステロイドをやめ
クレイを水に溶いたクレイウォーターや
クレイパウダー
洗浄には緩めに作ったクレイペーストを活用し
とびひのケアに当たりました
症状を抑えるケアではなく
自らの治癒をサポートするケアなのだと
その際につくづく感じました
幸い3か月ほどで皮膚は完全に回復しましたが
終わりがないんじゃないかと
親子で泣きたくなるような日々
クレイは治癒のサポートだけでなく
私たち親子の心も支えてくれたと思います
壮絶な戦場での兵士たちの治療から
家庭でのセルフケアまで
クレイの偉大さを感じずにはいられません
「クレイの世界へようこそ」では
クレイの働きだけでなく
体の仕組みについても学んでいただけます
どちらも学ぶからこそ
ホームケアに生かしていくことができるのです
大地と私たちの繋がりを感じていただける講座です