オーストラリアでは
クレイケアそのものを伝承しているような
話は見当たらないのですが
広大な大地ならではの「土や粘土」との関わりがあります
採掘場は400か所を超えるほどの産地なのです
アボリジニの人々にとって
天然の赤土や白土は単なる土ではなく
何千年にもわたって採掘されてきた命の鉱物で
過去・現在・未来をつなげる大切なものなのです
儀礼で使う粘土は
水や動物の脂
ヤシなどの植物油と混ぜて
皮膚や儀式の対象物を染め上げます
これにより
大地との一体感や
祈りの力を身体にまとうのです
アボリジニの人々は
赤土や黄土、白土など
色によって使い分けをしてきました
赤土は血や生命力を象徴し
女性の儀式に使われたり
戦いの前には戦士の身体装飾に使われました
白土は骨や霊を象徴し
葬儀や霊的な儀式に用いられ
主には浄化を目的としていたようです
黄土は太陽や大地の豊かさを表し
祝祭や踊りのときに肌を染めました
灰を混ぜて作った黒土もありました
夜や祖先の世界を示し
儀礼の境界を強調するために用いられました
魔除けとしていたのでしょう
こうした色の使い分けは
身体そのものを大地のキャンバスとし
自然と一体になる表現でもあったようです
一部の地域では
クレイのある場所には
水がたまることでできた泉があり
「ヒーリングプレイス」と呼ばれてきました
人々はその場で水浴びをしたり
身体にクレイを塗り
大地とつながる再生の力を受け取ったと伝えられています
現代のオーストラリアでも
クレイは生活に息づいています
食品グレードのベントナイトが
オーガニックスーパーや
フリーマーケットで量り売りされ
デトックスドリンクや美容パックとして使われています
オーガニック大国のオーストラリアでは
体に取り込んでしまった不純物の
デトックスとしてクレイが活用されるようです
これはアボリジニの
土色文化の流れなのかもしれません
しかし
オーストラリアでは
「クレイ療法」というのは
ヘルスケアを意味するものではなく
「ヒーリング」
「精神的なケア」としてのセラピー
芸術療法としての認識が高いようです
粘土を使ったアート活動を通し
クレイに触れることで
トラウマによる精神的、感情的
身体的に苦しむこども達の治療として
行われています
文字を持たなかったアボリジニも
粘土を活用したアートをたくさん残してきました
ここでもまた先人たちの文化が
受け継がれているのかもしれません
あなたも
大地と精神とをつなぐクレイの世界へ
歩みを進めてみませんか?
「クレイの世界へようこそ」
クレイの色に違いは
含有している酸化鉄の違いになります
クレイケアの際にも
色によって使い分けをしていきます
アボリジニと同じように
赤のクレイは血流に関係したケアに
白いクレイは
我が家でも精神安定など
心の興奮をクールしたい時に
使うことがあります
例えば子どもに熱が出た時
熱をとるには一般的には
グリーンイライトという
クレイが使われます
ですが
我が子は発熱の際に
ぐったりするのではなく
興奮してしまう場合もあります
そんな時には一旦
ホワイトカオリンの湿布を
おでこにピタッと貼り付けておきます
すると20分もしないうちに
すーっと落ち着てくるのです
少しずつ眠気もやってきて
その後、ぐっすり静養してくれます
体を休めることができれば
後は自分のチカラで治癒することができます
黄色のクレイは
倦怠感がある際に使うことが多いです
なので季節の変わり目などには
よくイエローのクレイバスにつかります
黒でいうとクレイではありませんが
モリオンという真っ黒な鉱石を
よく私は使います
どこかに旅行に行く際は必ず
持っていく石でもあり
魔除けとしてベッドサイドに置くのです
自宅のベットの4隅にも
モリオンが置いてあるくらいです(笑)
「クレイの世界へようこそ」では
クレイの色の違いとその働き
色別の使い方なども学んでいただけます