インドでは古来より
「土」そのものが神聖な存在でした
婚礼や宗教儀礼の中でも
土や粘土を取り入れる風習が数多くみられます
たとえば
結婚式前に行われる 「マトコル」
マトコルという言葉は
「土」や「粘土」を意味する「マティ」と
「掘る」を意味する「コル」という
2つの言葉を組み合わせたもの
家族が聖なる土を歌と踊りに合わせて掘り出し、家に運び込みます
それは「大地の力を花嫁花婿に与える」象徴であり
家族や地域の祝福を
土を通して受け取る行為でもあります
結婚日から3日目、5日目、7日目、9日目に
家の北か東から土を掘り新芽を出すというような儀式もありました
マトコルとは「母なる大地への祈り」なのだそうです
また
額に印をつける 「ティラック」 の儀式
サンダルウッドや灰とともに粘土を混ぜたペーストが
印として額に描かれます
霊的な守護や新しい始まり
祝福の印といわれます
眉間は神経のポイントでもあり
ティラックをぬることで
体内に良いエネルギーが保たれると信じられています
こうした文化の中で
大地と人を結ぶ媒体として土や粘土は
インドの人々の生活に深く息づいていました
そして20世紀
「粘土=クレイ」を実際の療法に用いた人物がいます
――それが マハトマ・ガンジー です
彼は断食や自然療法を実践する中で
腹痛や腸の不調を和らげるためにクレイ湿布を取り入れました
息子さんの傷の手当にもクレイを用いていたようです
自然は最高の医師であり
水とクレイはその代表的な治療者だ
富める者にも貧しき者にも
平等に与えられる自然の恵みなのだ
自然療法では
誰もが自分の医者になれるのだ
そのような考えの元
ガンジーは自らにも仲間にもクレイを用いたと伝えられています
ガンジーは健康において
土と水がとても大事だと考えていたようです
ガンジーにとってクレイは
ただの療法ではなく
自然との調和であり
その精神は
彼が目指した「スワラージ(自己統治)」とも
深く結びついていたのです
ー自らを整える力を取り戻すことこそ、真の自由への一歩であるー
インドの伝統における「大地の祝福」と
ガンジーが実践した「自然療法としてのクレイ」
インドでもまた
大地への感謝とともに
大地に支えられて
人々が暮らしを営んでいたことがわかります
今日もインドでは
フラーズアースと呼ばれる
ベントナイト系のクレイケアが
現代医療やスパにも応用されています
体内の毒素排出
皮膚トラブルの改善
ヘアケア
精神の落ち着きなど…
大地の力は、今も人々を支えています
ガンジーのいう真の自由への一歩のためにも
クレイケアを学んでみませんか?
「クレイの世界へようこそ」
我が家でもよく
クレイ湿布をします
スキンケアが目的のパックではなく
ちょっとした日々の不調をケアするために
行っています
例えば
咳で苦しい時は
ホワイトカオリンで作ったペーストを
ガーゼにのせて
胸と背中に貼り付けたり
だるさがあってしんどい時には
イエローイライトのペーストで
腎臓付近に湿布をしたりと
怪我やスキンケアといった
皮膚のトラブル以外でも
クレイは力になってくれます
どんな時にどんなクレイを
どんな方法で活用できるのかを知れば
ガンジーのいうように
ちょっとした症状ならば
自分の医者になれるのです
また、ガンジーは
予防医学を推奨していた方でもありました
まさにクレイは
そのために役立つ療法だと思います
「クレイの世界へようこそ」で
自分のかかりつけ医になりませんか?