私たちが止まることが出来るのは
身体の奥にある前庭覚という感覚のおかげ
重力を感じ
自分の身体が空間の中で
どこにあるかを知らせてくれる感覚です
この感覚が不安定だと
体も心も常に動き続け
落ち着く場所が見つからなくなります
たがら思考も流されやすくなり
「本来の自分がどこにいるのか」
「本来の自分の気持ち」が
わからなくなってしまうのです
ここはどこ?
わたしはだれ?って…
この感覚が育つことで
私たちははじめて
「立ち止まる」
「待つ」
「耳を傾ける」
「思考する」
といったようなことが
できるようになります
これは自らの意志の力が
健やかに地上と結びつき
ぐらつかずに立てるということ
赤ちゃんが立ち上がるまでの過程では
首が座り
寝返りをうち
お座りをし
ずり這い、ハイハイをし
つかまり立ちをし
二本の足で立てるようになる
何度も転びながらも
自分の身体をまっすぐに保つ感覚を学んで
自分の行きたい方向へ歩けるようになる
そこには
あそこへ行くんだという
自らの意志があります
この過程こそが前庭覚の発達!
そしてそれは
後の人生で
揺れても戻れる
混乱しても落ち着ける
といった力の土台になりますし
今の自分の現状を知り
向かいたい方向へ
舵を取れる力になる
止まる力は
広い世界の中で
自分の中心を見つける力!
目を閉じて
一本の足で
ぐらつかずに立てますか?
視覚に頼らずに
自分の内側で
バランスをとる力がありますか?
環境の中で
振り回されてしまって
疲弊したり
頭の中が
いつも忙しくて
やすまらなかったり
本当の自分の気持ちが
分からないのなら
前庭覚から育て直そう!!